2011年5月14日土曜日

覚方 守さん(23回)のメールです。

前山研一郎に寄せられたメールを、転載します。(三浦)

前山さま
 ・今回も発信頂きまして本当にありがとうございました。 私なりの近況を簡単ではありますが報告させて頂きます。
 ・3月11日、娘が仙台駅ビルのショップの店長をさせて頂いており 当日も勤務でありました。しかし地震発生後、全く連絡が取れず大変心配しておりましたが、 四日後「避難所でなんとか元気でいるよ」との連絡が取れまして、ほっとし安心できた状況でありました。
 他には地震による被害などはほとんどありませんでしたが、家の中で倒れたもの、壊れたものなど1階・2階の片付けには、奥さんが帰宅するまで私と犬2匹では全く手がつかず放心状態で待っていました。
 ・多数の方が亡くなり、また行方不明の皆さんが多数おられる状況でしたので毎日が悲しすぎる日々でありました。
  自分がかつて在籍しておりましたヨークベニマルで、また懇意にしておりました宮城県の地元のスーパーさんで、ともに海沿いの店舗が、一瞬にして建物毎お店が流され消滅してしまう”ということが起きたり、二階建ての店舗の店長をしておりました後輩の体験では、津波を避けニ階へお客様を誘導したが、1階の店内には水がひいた後多数の遺体が残されていた、というやるせない体験をしていたようです。この世の地獄とも思えるような出来事があちこちの被災地で起きてしまったのが、今回の地震、津波の被害であったのです。
・私の現在の体の状態では”車を飛ばしてかけつける”こともできず、新幹線、高速も使えない状態ではただ待つことしかできませんでした。そんな中でもやはり「原発の風評被害」という、「地震・津波・原発・風評被害」の四重めの災害<風評被害には立ち向かわなければ・・福島に在住する県民の一人として、そう思わずにはおれません。
「何かできることがあるはず」、自問自答を繰り返す日々となっておりました。
・やはり流通を通して福島県を”以前の状態に少しでも近づけること ができるよう”、なんらかの貢献をしたい・・・
現在は「ペンの力」をいかせないか・・・、商業界さまという流通関連の皆さんには、読まれる可能性の高い雑誌を発行されていますので、是非”風評被害の大きな誤り”について、企画できないか・・・只今依頼をしておる所であります。
 (全く違うテーマで6月1日発行予定の「雑誌商業界」の中で、前山さんも記憶が蘇るであろう、しのぶ山登山の話まで
入れ込みました執筆原稿がでますので、どこかで立ち読みでもして頂ければ、と思います)
・原発も「人災」ですが、この風評被害も明らかに「人災」であります。時間の経過とともに原発の収束がすすんだとしても この風評被害を取り除くには、かなりの時間を要するのではないか・・・、と考えております。
立ち向かっていくにあたり、私の考えておりますポイントは
◎国内から世界までを巻き込んでの取り組みであること
・アメリカの「日本国籍を取得して日本に永住を決めた日本文学者」であるアメリカ人の話
・宮城県女川町で自分の会社に勤めていた中国人20名を無事避難させた後津波で死亡した日本人の会社経営者の       会社と家族のために基金を立ち上げた中国大連市の話。日本バッシングのような中で”全く逆の方向から考えられている”事例として共通するものがある。
◎「構想力、結集力、情報力」の3点から風評被害への対応を探っていく取り組みであること
・フレームをどのょうに構築するのか・・が一番の決め手
・被災県である「岩手、宮城、福島、茨城」が被災県の復興に互いに協力し合う関係がつくれること=官
各被災県において主となる「ローカルSM]が協力し合う関係を構築する =商
各被災県の”一次産業従事者”である生産者が協力し合い生産し出荷し合う関係 =農水産
・データからも明らかに安全であり安心して飲食できる生産物である事、発信し続ける取り組み
なんとしても具体化すべく働きかけをしていくつもりであります。 
福島大学での生活したことも、誇りに感じられるような”良い思い出のまま”大切にしておきたいものです。
力のないものに、ヒントでも頂けたら幸いであります。
     IR インナー・レボリューション      覚  方   守

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